基礎公開 2026-09-02スワアビラボ編集部

政策金利が動くとスワップポイントはどうなるか — 決定の前後7日を、決定が無い週と比べた

日本銀行やFOMCが政策金利を決めた後、FX各社のスワップポイントは普段より多く書き換えられているのか。当サイトは10社の公表値を毎営業日そのまま記録しているので、決定の前7日と後7日で書き換えの多さを比べられます。ただし前後を比べるだけでは足りません。決定が無い週でも、書き換えの多さはマイナス15.9ポイントからプラス7.3ポイントまで揺れるからです。記録が残っている4回の決定のうち、この揺れの幅を超えたのは2回で、うち1回は上端を0.7ポイント超えただけでした。結論は「関係があるともないとも言えない」です。なぜそう言えないのかを、数え方まで含めて説明します。

政策金利が決まったあと、FX各社はスワップポイントの金額を書き換えるのか。当サイトが記録した日本銀行・FOMCの決定3回では、「決定のあとに書き換えが増える」とは言えませんでした。対象は2026-06-19から2026-09-15までの記録です。

数字は、FX各社が公表しているスワップポイントの表を、当サイトが毎営業日そのまま記録したものです。 「書き換え」とは、隣り合う記録で金額が変わっていたことを指します。数えているのは、金額が変わった回数だけです。上がったか下がったかは数えていません。そのためこのページでは、「利上げでスワップポイントが増えるか」には答えられません。 答えられるのは、政策決定の前と後で、書き換えの多さが変わるかどうかまでです。

決定後7日のほうが決定前7日より金額が変わった割合が高かったのは、3回中3回です。 ただし、政策決定と関係のない日を3日選んで同じ計算をすると、 前後の差は-15.9ポイントから+1.9ポイントまで動きました (「ポイント」は、%から%を引いた差のことです)。 決定の3回のうち、この+1.9ポイントより大きかったのは3回です。そのうち1回は、5.7ポイント上回っただけでした。

政策金利が決まった後、各社のスワップポイントはどれくらい書き換えられたか

当サイトが記録を持っている2026-06-19〜2026-09-15のうち、 前後7日ぶんの記録がそろっている決定は3回ありました。 この3回を、決定日の前7日と後7日に分けます。 それぞれの期間で、隣り合う記録をくらべ、金額が変わっていた割合を出します。 このページでは、この割合を書き換え率と呼びます。

決定日中央銀行書き換え率
決定前7日
書き換え率
決定後7日

後−前
7月29日FRB(FOMC)20.8%(960件中)28.8%(924件中)+8.0ポイント
7月31日日本銀行22.4%(1240件中)34.3%(642件中)+11.9ポイント
9月2日NZ準備銀行15.2%(950件中)22.8%(648件中)+7.6ポイント

表の読み方です。「差」は、後7日の書き換え率から前7日の書き換え率を引いた値です。 %どうしの引き算なので、単位は%ではなく「ポイント」と書きます。 「◯件中」は、隣り合う記録をくらべた件数です。 1件は、1つのコースの1つの通貨ペアについて、買いか売りかのどちらかの金額を、 前の記録と次の記録でくらべた1回にあたります。 期間によって、記録がそろっているコースの数が違うため(11〜11コース)、 件数も一定ではありません。 色を付けた行は、政策決定が無かった日でいちばん大きかった差(+1.9ポイント)より 大きかった回です。

FOMCの決定日は米国の日付です(日本時間では翌日未明にあたります)。 前7日・後7日の区切りは、この1日のずれを補正していません。

政策決定が無かった日と比べると、どうなるか

上の表だけを見ると、3回のうち3回で決定後のほうが高く出ています。しかし、それだけでは「決定の後だから」とは言えません。比べる相手がいないからです。 政策決定と関係のない週でも同じくらいの差が出るなら、決定のせいだとは言えません。 そこで、政策決定が無かった日を選び、まったく同じ計算をします

選ぶ日は、次の3つの条件で機械的に決めています。 ①前後7日ぶんの記録がそろっていること。 ②どの決定日からも7日より離れていること(前後7日の中に決定日が入らないようにするためです)。 ③直前に選んだ日から15日以上あいていること(選んだ日どうしで前後7日が重ならないようにするためです)。 この3つを満たす日はすべて使います(都合のよい日だけを選ばないためです)。

くらべた日
政策決定なし
書き換え率
前7日
書き換え率
後7日

後−前
6月26日24.3%26.2%+1.9ポイント
8月8日34.3%18.4%-15.9ポイント
8月23日23.9%17.2%-6.7ポイント

政策決定が無い日でも、前後の差は-15.9ポイントから+1.9ポイントまで動きました。書き換えの多さは、政策決定と関係なく、週ごとにこれだけ揺れます。

政策決定が無かった日で、いちばん大きかった差は+1.9ポイントです。 政策決定の3回のうち、これより大きかったのは3回です(7月29日のFRB(FOMC)で+8.0ポイント、7月31日の日本銀行で+11.9ポイント、9月2日のNZ準備銀行で+7.6ポイント)。 ただしそのうち1回は、5.7ポイント上回っただけです。

数えるときに外したもの

1つめは、決定日をはさんだ比較です。決定日より前の記録と、決定日より後の記録をくらべたものを指します。 これを「後7日」に入れると、後の側が実際より高く出ます。 はさんだ比較は間があく日数が長くなりやすく、日数が長いほど金額は変わりやすいからです。 実際、はさんだ比較を「後7日」に入れたまま数えると、 政策決定と関係のない日でも「後のほうが高い」が出ました。 そこで、はさんだ比較は前7日にも後7日にも入れていません (このページの3回では、1回あたり320件から324件の比較を外しました)。 外した結果、決定の当日は、このページでは比較できません

2つめは、3日分がまとめて付く日の記録です。これを混ぜると、金額が変わったのか、まとめて付いた日数が変わったのかを区別できません。 そのため、付与日数が1日の記録だけを使っています。 付与日数そのものは付与日数カレンダーで公開しています。

3つめは、円が絡まない通貨ペアです。ユーロ/米ドルのような組み合わせは、金額を円に直す計算がはさまるので、 同じ表に並べられません。 決定した中央銀行がどこであっても、ここで見ているのは日本のFX会社が出す、円建ての金額です。

この記録から言えないこと

①「決定が原因で書き換えが増えた(減った)」とは書けません。各社は、金額を変えた理由を公表していません。 同じ週には、政策決定のほかにも相場を動かす出来事があります。

②「利上げでスワップポイントが増えた」とも書けません。当サイトが数えているのは「金額が変わったかどうか」だけで、 変わった向きは数えていないためです。 表の数字は、増えた場合も減った場合も、どちらも同じ「1件」として数えています。

③「決定は関係ない」と証明したわけでもありません。ここにあるのは3回ぶんの記録です。 回数が少ないうえ、そのうち2回は日付が近く、別々の回として扱えるとは限りません。関係があるともないとも言えない、というのがこのページの結論です。記録が増えたら、同じ計算をやり直して更新します。

数字の出どころ

FX各社が自社サイトで公表しているスワップポイントの表を、 当サイトが毎営業日そのまま記録したものです。 対象は10社です。 みんなのFXは通常とLIGHTを別のコースとして数えるため、 金額を出している先は11〜11コースになります。 政策決定の日程は、各中央銀行が公表している開催予定から取っています。 複数日にわたる会合は、決定が出る最終日を使います。 数え方の詳細は算出方法に書いています。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の取引の推奨・投資助言ではありません。 記事中のスワップポイント等の数値は、当サイトが自動で集めたデータ(基準日 2026-09-17)から、 ページを作り直すたびに入れ替えています。最新値は必ず各社公式サイトでご確認ください。
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記事で見た数値を自分の条件で確かめられます。往復スプレッド費用を1日あたりのスワップ差額で割った日数(=損益分岐日数)を、計算例として表示する無料ツールです。

よくある質問

政策金利が上がると、スワップポイントも上がりますか

このページの数字からは言えません。当サイトが数えているのは「各社が出している金額が、前の記録から変わったかどうか」だけで、上がったか下がったかは数えていないためです。分かるのは、決定の前と後で書き換えが何件あったかまでです。

政策金利が決まると、スワップポイントの書き換えは増えますか

2026-06-19から2026-09-15までの記録では、そうとは言えませんでした。決定3回のうち、金額が変わった割合が決定前7日より決定後7日のほうが高かったのは3回です。ただし、政策決定と関係のない日を3日選んで同じ計算をすると、前後の差は-15.9ポイントから+1.9ポイントまで動きました(「ポイント」は、%から%を引いた差のことです)。決定の3回のうち、この+1.9ポイントより大きかったのは3回で、うち1回は5.7ポイント上回っただけでした。

決定があった当日に、スワップポイントは変わりますか

このページでは、決定当日の書き換えを数えていません。「決定日をはさんだ比較」、つまり決定日より前の記録と決定日より後の記録をくらべたものを、決定前の集計にも決定後の集計にも入れずに外しているためです。外した理由は本文に書いています。

この数字は、どこから取っていますか

FX各社が自社サイトで公表しているスワップポイントの表を、当サイトが毎営業日そのまま記録したものです。対象は10社です。みんなのFXは通常とLIGHTを別のコースとして数えるため、金額を出している先は最大11コースになります。使うのは円が絡む通貨ペアだけで、付与日数が1日の記録だけを比べています(3日分がまとめて付く日は使っていません)。

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